2015年12月03日
何でもできる気が
「それ、早くどうにかしてよ」
高校の頃俺のとこで働いていた時に来ていたメイド服のラベルが懐かしくて手に取ったやつ。
今ならあのころの牧野を俺鑽石能量水 消委會の膝の上に導いて、何でもできる気がする。
させてくれねぇかな。
邪な願望。
そのために一緒に住みたいわけじゃねぇからな。
「見る必要はねぇよな。お前がいるわけだし」
「これ、いらねぇ」
手にもったDVを田畑とかいうやつに押しつける。
「帰るぞ」
牧野の目の前を通りすぎる瞬間に能量水 騙腕をとって強引に引っ張って歩く。
「え?まだ何も借りてないよ?」
「見る必要ねぇって言ったよな?」
足を止めることなくそのまま店を二人で出ていく。
「時間の無駄だったな」
「あのさ・・・怒ってる?怒ってるのは私なんだけど」
横柄牧野の声。
手の長さの分だけ離れたままの俺たち。
腕にかかる牧野の身体の重Diamond水機みの分だけがあいつの不機嫌さを現してる。
「ちょっと、そんなに早く歩かないでよ。
それでなくても足の長さ違うんだから」
拗ねたような声色に変わって俺のなすがままについてきてるのに文句だけは人一倍。
「お前、俺をほめてんか?」
「少しは私のこと考えて行動してほしいって言ってるの」
「俺はお前のことしか考えてねぇよ」
何か言いかけていた牧野の声が止まった。
「こんなとこで言わないでよ」
照れてる感じが少し下に下がった牧野の腕から感じ取れる。
腕が下に落ちた分だけで俺たちの距離が近くなった。
そのまま動かす指先は牧野の指を捉えて指を絡め合う。
自然と並んだ二つの影。
歩くたびに触れあう肩。
「ちょっと、歩きにくいよ」
マフラーを巻き付かせるように牧野の首に回す腕。
軽く体重を背中に乗せた俺を必死に支えて歩く牧野。
「ほら、しっかり歩け。俺を嫉妬させた罰」
俺の知らない牧野を知ってると思うだけで中学のガキの頃の知り合いに嫉妬してる。
つーか、鈍感なこいつが許せねぇんだよな。
大体俺の嫉妬深さを知ってるだろうがぁ。
それなのに警戒心ゼロで愛想ふりまいていやがるし。
「嫉妬することあった?」
俺の腕から抜けだそうと必死で俺の腕を持ちあげようともがく牧野。
無駄な抵抗を見せる牧野を無性に苛めてみたい。
「お前は俺が惚れるほどの女だってこと自覚しろって言ってるんだよ。
牧野、お前に近づく男はガキでも排除するからな」
「道明寺・・・それ・・・冗談に聞こえない」
「本気だ」
冷ややかに低めに出た声。
Posted by はぬねの at 18:16│Comments(0)
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